2009/12/28

危機下の戦略どう描くか

中生代に繁栄を誇った恐竜がなぜ絶滅したのかは、いまだに謎です。自然淘汰説は、環境の安定を前提に、その環境に最も適合した種が生き残ると主張してきました。

経営のキーは環境に適応するということです。
環境には、企業の外部環境と内部環境があります。

外部環境に対しては、政治・経済・社会・消費環境・業界動向の時流を見極め、「何をすべきか」を考えること。
内部環境に対しては、自社の経営資源の強み・弱みを分析し何ができるかを考え、その中で一番なれるものを見つけ、一番になること。

この二つの環境に上手く適応できることが経営の1つのキーとなります。

傍観しているだけでは経営とはいえません。
世界的なデフレ基調が当面続くとすれば価格や利益の下押し圧力は強くなり、電機や食品、流通などほとんどの業界で確実に再編淘汰が進んでいきます。思考停止している間に需要の潮位が引き、喫水線の浅い船も深い船も残らず座礁してしまいます。発想の限界を設けず将来の業界構造を見極め、劣位を直観した資産や人材の活用を追求すべきです。百年に一度の経済危機を奇禍と認識すれば、百年に一度の自らの競争ポジション再定義です。勝ち残れる技術と経営資源があると自負するなら、積み上げた内部留保などを有効に使うことで多くの選択肢があります。

研究開発の手を抜かないのは日本企業の誇って良い遺伝子です。省エネ、温暖化防止、安全・安心など動かぬ標的に専心すればよいのです。コスト競争を回避するビジネスモデルも工夫すべきです。優れた人材もきらりと光る企業も、どちらも買い時です。大地震や大事故では負傷者の処置の優先順位を決める果断なトリアージが人命を救います。企業も同じです。

「自然淘汰」「市場原理」という原理は、似ています。これらはともに、「優勝劣敗」という概念に基づいています。しかし、それで解決するのは、好況時だけです。大規模な不況時には、優勝劣敗という概念は通用しません。「合成の誤謬」ゆえに、個別の企業がいくら努力しても、問題は解決しません。国全体の問題は、一つ一つの企業や一人一人の個人が努力しても、解決しません。国全体のマクロ政策が必要となります。

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